路地と首『伊藤潤二 マニアック 第11話』ネタバレ解説・感想・あらすじ/Junji Ito Maniac: Japanese Tales of the Macabre (2023)
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どーも、帽子を取らないで下さい丸山です。今回は『伊藤潤二 マニアック 第11話』ですよ。
『伊藤潤二 マニアック』はNetflixオリジナルの伊藤潤二作品をアニメ化したドラマシリーズです。
第11話:路地裏/首のない彫刻
今回はショート二本立てですよ。
路地裏
アパートに引っ越した男性。
夜に騒がしい子供の声に悩まされます。
以前の住人の話では、小窓が怖いと言います。
しかしそんな小窓はありません。
半信半疑な男性でしたが、小窓を見つけてしまいます。
なかなかの狂気です。
首のない彫刻
彫刻に首はいらないのだと語る美術の先生。
翌日、先生は首のない死体で見つかります。
様子のおかしい生徒、岡部。
ここで考えてみましょう。
先生は、自ら首をはねたのでしょうか?
それとも、岡部の仕業でしょうか?
結論として、観ても分かりませんでした。
岡部かもしれないけれど、犯行の描写はありません。
岡部も被害者かもしれないのです。
どこで観れますか?
Netflixオリジナルなので、Netflixでどうぞ。
https://www.netflix.com/jp-en/TITle/81295011
一応ファンです(11)
路地裏を見ると、
やっぱり女性にキチガイ担当を振っている感がありますよね。
伊藤潤二作品で狂っているのは大半が女性です。
男性の場合、自らの狂気ではなく、
突然眠れなくなったとか、悪夢だとか、
自分ではどうしようもない事がきっかけでおかしくなっていく事がほとんどです。
しかし作中の女性は、自らおかしくなった感じのパターンしか思い当たりません。
先生の事を女性なんちゃらで非難しているのではありません。単なる傾向の話です。
漫画なので、どちらのほうがより面白いかで計画されるべきだと思っています。
一方で、
首のない彫刻の犯人が岡部だったとすると、
このエピソードでおかしいのは男性という事になります。
しかし、種を植えたのは先生でしょう。
首などいらないと宣言したのは先生だからです。
ストーリーの初めからおかしい女性、後からおかしくなる男性、という構図が見える気がします。
ある意味これは正しいのかもしれません。
原罪は女性が先に果実を口にしたとされていますし、
レディファーストという言葉もあります。(これの意味は実は全く違うと言われていますが)
女性を先に描くというのは漫画界で何かしら規格化されているのでしょうか?
それとも伊藤潤二の才能と言うべきでしょうか。
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