重層と漂着!『伊藤潤二 マニアック 第八話』ネタバレ解説・感想・あらすじ/Junji Ito Maniac: Japanese Tales of the Macabre (2023)
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どーも、カタツムリになった丸山です。今回は『伊藤潤二 マニアック 第八話』ですよ。
『伊藤潤二 マニアック』はNetflixオリジナルの伊藤潤二作品をアニメ化したドラマシリーズです。
第八話:恐怖の重層/漂着物
今回はショート二本立てですよ。
恐怖の重層
遺跡の儀式の呪いを受け、
人体構造が年輪の重層でできている事が分かった女性。
その中心には幼いままの本体がいて、助けを求めます。
狂った母親は娘の層を剥がしてしまい…。
心理的なホラー度高め。映像も怖い。
今回最恐エピソードかもしれません。これは漫画も読んでみたくなります。
ついに出た伊藤潤二芸
「バウムクーヘン!」
で吹きました。こういう事ぶっこんでくるのが伊藤潤二です。好き。
これ、笑う所です。笑っていいんですよ…。
追加です。
「ええい、まだまだああ!!」
これも伊藤ギャグじゃないですか。笑うわ。
恐怖と笑いは紙一重。素晴らしい。
漂着物
浜辺に漂着した謎の物体をみんなで不気味がります。
奇妙な巨大生物の中には、犠牲となった人間が詰まっていました。
切り裂くと7年前に行方不明になった人間など多数の白い人々が。
それらは、うめき声を発しながら動き出します。
得体の知れないものの恐怖です。
こういう動きのあるエピソードは、アニメで観ると楽しめますね。
どこで観れますか?
Netflixでどうぞ。
https://www.netflix.com/jp-en/TITle/81295011
一応ファンです(8)
伊藤潤二は作品中に妙な笑いを投入します。
お好きなんでしょうね。
いえ、好きではないかもしれませんが。
笑いと恐怖は紙一重と言われます。
その微妙な線を突くために、あえて笑いも仕込んでいるのだと思います。
今回の
バウムクーヘン!
は本当に面白くて、
母は立て続けに
バウムクーヘン!アッハハ!
と笑うのです。何度観ても爆笑のシーンです。
もちろん、意味もなく笑いを仕込んでいるのではなく、これは母が狂ってしまった事を雄弁に物語っているのです。狂気を得意とした伊藤潤二の才能があふれ出ているシーンと言えるでしょう。
その狂気の代償が、結末に繋がるのです。なんとも物悲しい。
漫画を見ているとちょいちょい笑いが仕込まれていますが、
雑に読んでいると見逃してしまうかもしれません。
恐怖の最中に意味もなくギターがボロ~ンと弾かれたりとか。
あれ笑いですからね。
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