カビと蔵書『伊藤潤二 マニアック 第六話』ネタバレ解説・感想・あらすじ/Junji Ito Maniac: Japanese Tales of the Macabre (2023)
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どーも、動きが遅くなった丸山です。今回は『伊藤潤二 マニアック 第六話』ですよ。
『伊藤潤二 マニアック』はNetflixオリジナルの伊藤潤二作品をアニメ化したドラマシリーズです。
第六話:黴/蔵書幻影
今回もショート二本立てですよ。
この回が一番恐怖かも…。人によりますけども。
黴
不在中に家を貸していたら、黴が生えまくっていたお話です。
黴はどんどん酷くなっていきます…。黴の正体は…?
あんな不気味な一家に新築を貸すなんてどうかしてます。
そこに住んじゃう主人公も…。
かなりグロきもいです。
蔵書幻影
本が好きすぎる人が蔵書に拘り過ぎて本になっちゃいました。
このエピソードはちょっと難しい感。
漫画のほうがマッチしそうです。
漫画の主人公は、伊藤潤二画風がモロにハマった狂いっぷりを発揮しますが、アニメ版だとイケメン過ぎるんですよね。キチガイ感が物足りません。あのテイストこそ伊藤潤二の真骨頂。ぜひ再現してほしかった。
エピソードによって原作の再現度が少し違うようです。
追記:蔵書幻影が人気のようですね。
原作が気になる方はぜひ買って読んでみて下さい。今なら99円で買えちゃいますよ。
漫画を買って読んでみましたが、とても満足できました。正直、伊藤潤二作品の中で一番怖かったかもしれません。
これが100円程度で買えちゃうなんて魅力的!内容は読んでほしいので書きませんが、後で少しだけアニメの内容に合わせて加筆しようと思います。
やっぱりちょっとアニメ版は短く詰め過ぎな感じがしますね。「マニアック」が漫画に誘導するためのメディア戦略なのだとしたら、賢すぎます。
更に追記:観れば観るほど原作との違いが如実になるエピソードでした。他のエピソードと比べてキャラ画だけでなくカメラワークからしてイメージが違いすぎます。目線がオリジナル化し過ぎというか。もしかしたら声が違いすぎるかもしれません。伊藤潤二の世界にいない人というか。言いすぎですかそうですか。
蔵書幻影は特に、主人公の狂いっぷりが印象を決定付けます。他のエピソードに比べて、アニメ化が難しい側面があるのかもしれませんが、狂い感が再現できておらず、アニメ版の独自感が空振りしていると感じました。原作の良さを消化したうえでアニメ独自の味付けをするならまだしも、あまり消化できていない感じなんですよね。もったいないエピソードでした。
本が消える順番を入れ替えたのも、尺の都合でしょうけれど、失敗している感じです。原作が優れているだけに、味付けを変えずにそのままアニメ化してもらうのが無難なエピソードだったのかなと思います。
因みに原作では、怖い流れの中に伊藤ギャグが仕込まれているのを見抜けましたでしょうか?ペラペラペラペラ
加筆は以上です。
原作にはトリビアがあります。
本が消えた箇所の右に、丸尾末広先生の名作漫画「パノラマ島奇譚」(江戸川乱歩原作)があります。背表紙だけだと、小説にも漫画にも見えるところが面白いチョイスです。エピソード的には本棚には小説が置かれているはずですが、伊藤先生がお気に入りなのは小説、漫画、どちらなのでしょうか?そんな想像も楽しめます。
ほかにもタイトルが読み取れる本がいくつか。きっと先生のお好みが垣間見れるのでしょうね。ぜひ漫画もお読みください。
どこで観れますか?
Netflixでどうぞ。
https://www.netflix.com/jp-en/TITle/81295011
一応ファンです(6)
伊藤潤二本人って結構普通にイケメンというか、
漫画家っぽくないというか。
楳図かずお先生のようによく喋る感じでもなく、
サラリーマンみたいな雰囲気なんですよね。
そこがいい。
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